ヘルシンキ、フィンランド:4月29日2020年
ノルウェーの公共交通機関Ruter社、デンマークの交通事業者Holo社、欧州トヨタ自動車、Sensible 4の4社はノルウェー・オスロ周辺における自動運転車両の公道実験に関する契約に署名致しました。これにより、Sensible 4の自動運転システムを搭載したトヨタ車両がRuter社の公道実験にて運行を開始致します。
Sensible 4は全天候下で自動運転が可能なフルスタック・ソフトウェアをトヨタ車に搭載することで本公道実験に参加致します。通常、自動運転は雪、雨、濃霧などの悪天候は苦手としており、大きな課題となっておりました。しかし、Sensible 4の提供する自動運転ソフトウェアにより、全天候型の運行が可能となりました。これは厳しい天候が続く北欧では必要不可欠な機能です。
本実験の目的はノルウェーの公共交通機関であるRuter社の既存路線に対し、自動運転車両を統合運用することで新サービスの展開を試みます。オスロ市では既に自動運転車両による路線が2つ運行している実績がある為、今後はより市の郊外、特にノルドレ・フォロ自治体、シー(Ski)町における路線展開を目指します。
Sensible 4のCEOであるHarri Santamalaは次のように述べています。
「我々はモビリティの未来とは自動であり、シェアされるものであると信じております。Ruter、Holo、欧州トヨタ自動車、Sensible 4の4社による本プロジェクトで自動運転車両が本当の意味で公共交通の一部として機能することが可能となりました。共によりスマートかつ持続可能な公共交通を作り、皆さんの日常の一部となれることを期待しています」
日々の運行などについてはデンマークの交通事業者であるHolo社が担当致します。Holoはこれまで五か国で自動運転のパイロット事業を実施しており、欧州でも自動運転の運行に関するリーディングカンパニーです。Holoは昨年、Ruterと共にオスロ市内で初の自動運転による公道実験を開始、現在も2路線を展開しております。